目を疑う光景
先日、ショッピングセンターを歩いていたところ、ある光景を目にしました。
大学生ぐらいの女の子がスマホをしながら下を向いて歩いていたら、向かい側から車いすを自走している60-70代ぐらいの男性がきました。
見た目で判断するのも良くないですが、この男性何かやらかすんじゃないかなと思い、どうなるか眺めていました。
すると、男性が女の子を発見し、舌打、あろうことか、そのまま車いすのスピードをつけ自ら女の子にぶつかっていきました。
女の子はわざとやられたことを気づいていない様子で道の端に寄り、スマホを打ち続けていましたが、それを目撃した人は唖然としたはずです。
共生社会を目指すには
バリアフリーな環境はもちろんのことお互いの思いやりが何より大切です。
子どもの時に、乙武洋匡さんの『五体不満足』を読みました。
その中で、乙武洋匡さんは自分を障がい者とみてほしくないという内容が書かれいました。
正直、乙武洋匡さんの考え全てに共感することはできませんが、こういう考え方の人もいるんだなぁと思いました。
最近、TikTokなどSNS上でいろいろな障がいを持った方を見ていると「じろじろ見てくるのが嫌だ」「自分一人でできることも手伝われるのが嫌だ」といった障がいを持った人として扱われるのを嫌がる人が多いです。
他方で、「困ってるのに、見て見ぬフリされて辛い」と話される人も少なくありません。
健常者(分かりやすくするために使わせてください)が障がいをもった方を手伝いたいと思っていても、怒られてしまうし、かといって、失礼にあたらないように見ないようにすると見て見ぬフリをすると言われてしまいどうしたら良いか分からないのが現状です。
先ほどの出来事では、通路は車いすが横2台通れるスペースがあったので、車いすの方が止まることもできたし、危ないと声をかけることもできたと思います。
あの光景を見てしまうと、スマホを見ていた女の子が悪いですが、障がいをもった方が優先と考えるのも一概に言えないなと考えてしまいました。
五体満足な人がえらいわけでもなく、障がいをもった方がえらいわけでもありません。
お互い思いやりの気持ちを持つことが共生への第一なのではないでしょうか。

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